2008年 10月 30日
ブーリン家の姉妹
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ブーリン家の姉妹
16世紀イギリス。時の国王・ヘンリー8世(エリック・バナ)に“男の後継者を産めない王妃(アナ・トレント)との関係が冷めている”といううわさを聞きつけ、駐フランス大使のトーマス・ブーリン卿(マーク・ライランス)は、彼の2人の娘を実家に連れ戻す。ブーリン卿は娘のアン(ナタリー・ポートマン)に国王を誘惑させ、彼の息子を産ませようと目論んでいた。だが、その目論見は外れ、国王はアンの妹・メアリー(スカーレット・ヨハンソン)を見初める。そのときすでに結婚していたメアリーだったが、家族の圧力により、渋々、国王と関係を結び、待望の男子を産む。やがて、優しい国王に惹かれていくメアリー。その頃、王妃の座を狙うアンは、ある策略を練っていた…。フィリッパ・グレゴリー原作の小説を映画化した、英国王室をめぐる2人の姉妹の愛と憎しみの物語。
政略結婚がアタリマエのこの時代、オンナは出世の道具として扱われ一族の繁栄のために娘2人はオトコたちの陰謀に巻き込まれていく。
という、よくある展開をこの二人の姉妹の目線から1人のオトコをめぐる愛憎劇に仕立てて、オンナの強さ、したたかさを見事に表現していてとても興味深かった。
実力派若手女優2人の共演はキャスティングもバッチリで、本当に見応えのあるいい作品だと思う。
見事な策略で王妃の座を射止める野心家の姉アン(ナタリー・ポートマン)の強さと、男の意に翻弄され身を任せながらも最後には幸せをつかむ妹メアリー(スカ・ヨハ)の強さ。
対照的な生き方をそれぞれの美しさで表現していて、2時間弱の間、本当にウットリしっぱなし。
だいたいコスチュームプレイって好きなんだよね。
ゴーシャスなドレスも、シンプルなネグリジェも、お揃いの外出着もカワイカッタ。
それにしてもあの時代、セックスすることがかなりオープンなカンジで語られていたんだなあと意外に思った。
初夜のアレコレを詳細に語る姉妹や、王と一夜を共にした娘に「何回したのか?」と聞く親。
いくら王と寝ることが公的な儀式であり、陰謀の要であるとしても、朝帰りに親と夫の目の前で何回寝たかと聞かれることって恥ずかしすぎる。
逆に言えば、だからしたたかに強くなれるのかもね。
すごくオモシロカッタから原作も読んでみたいな。
コレ観た後で「エリザベス」を見るとまたチガウ視点で見られてオモシロソウ。
by julian1211
| 2008-10-30 09:35
| movie