2006年 03月 11日
PROMISE 無極
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運命を司る満神と、真実の愛と引き替えに男たちからの寵愛と不自由ない生活を約束した傾城(セシリア・チャン)
その満神から「何かに心を動かされて涙を流したら負け」と予告される、伝説の花鎧を着る常勝大将軍・光明(真田広之)
その大将軍に忠誠を誓う、天より駿足を授かり奴隷として生きるしか望みのなかった昆崙(チャン・ドンゴン)
この主役の3人に絡む、敵役の無歓(ニコラス・ツェー)と無歓に仕える刺客の鬼狼(リウ・イェ)の2人もまた悲しい運命に翻弄されています。
神との約束(プロミス)=運命を変えられるものがあるとしたら、それは時間をさかのぼらせ死者をも蘇らせるほどの神も想像すらできなかった愛。
運命は心に強く願うものがあるならば変えられることができる。
ラストで、崑崙は自分が本当に願っていることのために、運命を選びます。
その愛が報われなくても、愛する人の運命を変えるために。
「無極」とは果てしのないこと。
満神の「人間の運命は皆、無極の中にある」という言葉は、定められた運命はそのまま受け入れることもできるけれど、信念を持っていればいくらでも変えられるということなのかな。
と、マジメちっくに書いていると確かにストーリーはとってもステキな愛のファンタジーだし、映像もアジア特有の衣装や景色、舞台セットなどが美しくあでやかな色彩で見応え十分。
だけど、だけど、なぜか笑えるのです・・・。
猛牛たちの中をすごい勢いで駆け抜ける昆崙、傾城をタコ揚げしちゃう昆崙。
傾城の美しさに思わず差し出した無歓が持っている棒の頭にはイェ~イ!という親指が・・・。
と、映画を観なければなんのことだかワカラナイだろうけど、とにかく笑っちゃう場面が満載。
ワタシみたいにスグに泣いちゃう人は泣けるであろう場面もちゃんと用意されているし、CGのツッコミどころも楽しいし、みんなが美しくてたくましくて妖艶で、オナカいっぱいごちそうさま!なエンターテイメントな映画でした。
ニコラス・ツェーって、ミッチーみたいで好きかも。
by julian1211
| 2006-03-11 22:44
| movie