2008年 09月 15日
おくりびと
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おくりびと
リストラされたチェロ奏者・大悟(本木雅弘)は、故郷に戻り、求人広告を手にNKエージェントを訪れる。しかし、そこの社長・佐々木(山崎努)から思いもよらない業務内容を告げられる。それは、遺体を棺に納める“納棺師(のうかんし)”の仕事。妻の美香(広末涼子)には冠婚葬祭関係=結婚式場の仕事と偽り、見習いとして働き出す大悟。だがそこには、様々な境遇のお別れが待っていた…。新人納棺師の日々と、葬儀に集まる多彩な人々を描く、ユーモアあふれる感動作。
とまどいながらも高給につられて仕事を始める大悟が、社長の納棺の儀式を見てその美しさと亡くなった人への思いやりを感じ、心が動くシーンでは、大悟と同じ気持ちになって、本当に感動して涙がぽろぽろこぼれてきた。
その後何度も映し出されるモックンの納棺師としての美しくて鮮やかな所作は、元チェロ奏者という背景があるからこそ、まるで楽器を演奏しているかのように穏やかで、真摯で、愛にあふれていてステキでその度に涙が。
大げさに感動させようとするでもなく、ただ淡々と静かに流れていくストーリーと、山形庄内地方の、東北地方独特の少し物悲しいんだけど強さを感じさせる風景と、久石譲の音楽が、尊厳死というこの映画のテーマにぴったり合っていてイイ。
るん♪パパが亡くなったときに、病院で看護師の方と一緒に身体を拭いてあげたり、死に装束を着させてもらってるのを実際に見ているので、そのことを思い出しながらさらに涙があふれてきたんだけれど、こういう経験のある人は余計に感動するだろうな。
「死」は、次に向かう道の「門」である。
だから、「いってらっしゃい、元気でな。また会おうな」と言って送り出すんだよ。
ステキな映画でした。
by julian1211
| 2008-09-15 10:42
| movie