2008年 09月 13日
幸せの1ページ
|
幸せの1ページ
海洋生物学者の父ジャック(ジェラルド・バトラー)と共に孤島で暮らす少女ニム(アビゲイル・ブレスリン)は、冒険小説の主人公アレックス・ローバーの大ファン。ある時、ジャックが行方不明になってしまったニムは、アレックス・ローバーの作者アレクサンドラ(ジョディ・フォスター)に助けを求めるのだが……。
いつもタフで強い女性を演じることが多いジョディ・フォスターだけど、ずいぶん前にメル・ギブソンと共演した「マーヴェリック」という西部劇のコメディを見た時に、薄い唇をとんがらてプイッとしたり大きな目を見開いたとこがすごくキュートで、コメディエンヌとしてもゼッタイにイケル!と思っていたから、予告を見たときからとっても楽しみにしていた。
全体的に大げさなくらいのリアクションでありえないカンジな設定を納得させる、サスガな演技。
特に対人恐怖症のアレクサンドラがニムのSOSに応えて意を決して家を出るシーンは、ちょっとやりすぎなんじゃ?と思うくらい大また開いちゃってハゲシカッタよ。
切り絵の本を読むかのような始まりがカワイクて、ワクワクしたら、どうやら原作は児童小説だったのね。
知らなかった。
わずか10歳でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたことのあるアビゲイルちゃんの演技もサスガでカワイカッタけど、トドのセルキーやトカゲのフレッド、ペリカンのガリレオなど、動物たちの演技も見もの。
トカゲなんて普段コワイとしか思ったことないのに、このトカゲのフレッドの表情がカワイスギて、うっかり飼ってみたくなったくらい。
ジャック、ニム、アレクサンドラの3人がそれぞれの状況でそれぞれの勇気を持って困難に立ち向かう。
勇気はもって生まれたものではなくて、日々の学習の中から少しずつ、そして誰かのために何かしたいという強い気持ちから生まれてくるものだということを教えてくれる。
無人島だと思ってバカンスでやってくる人たちの無神経な振る舞いは、環境汚染の問題を風刺していて、ただの冒険ものでないところがヨカッタ。
ただ、ドタバタが多くて楽しいのはイイのだけれど、ニモとアレックスの心が通じ合うシーンやその後の展開がちょっと薄くて、感動!とまでいかないのが残念。
by julian1211
| 2008-09-13 10:31
| movie